休眠預金等活用法に基づく「人権NPO協働助成金」事業

人権NPO協働助成事業「人権教育のためのデジタル博物館」

 現在休館している大阪人権博物館は、35年の活動のなかで多様な差別・人権問
題に関する収蔵品(資料・写真・映像など)を収集・保存してきた。具体的な
対象は、被差別部落、女性、在日コリアン、沖縄、アイヌ、障害者、ハンセン
病、公害、薬害などであり、きわめて広い。いずれも重要なテーマで、今後の
展示再開の際に大きな意味を持つ。今回はこのなかから、部落(牛をめぐる食
文化)とハンセン病(回復者と療養所)にテーマを絞り込んで、収蔵品を活用
した「デジタル博物館」を試行したい。AV機器やデジタル映像といったツール
を作成することで、人権教育・啓発の現場において新たな学習素材として活用
してもらうことを目指したい。あわせて、実物資料を中心に地域コミュニティ
において展示公開し、セミナーなどと連携させることを通して、差別・人権問
題への理解をさらに深める場を設ける。また、来場者から人権教育・啓発の
ニーズを直接把握することで新しい常設展示の具体化に繋げる。

事業内容

・映像制作

 ①「牛と屠場」(仮)

 ②「ハンセン病回復者の生活」(仮)

・動画配信

・移動博物館